
犬の散歩のメリットとは?
散歩のメリット
- 外のにおいや空気を感じてリフレッシュできる
- 家の中にない刺激を受けて社会化になる
- 良質なエネルギー消費になる
- 飼い主さんと愛犬の絆が深まる
犬の健康のためにも散歩を
散歩は犬にとって重要な時間です。家の中で過ごしていると、どうしても運動不足になりがち。散歩でしっかりと運動量を稼ぐことが大切です。また太陽光は、カルシウム吸収を助ける働きがあるビタミンDの生成を促します。丈夫な骨を作るためには、太陽光を浴びてビタミンDを生成することが欠かせません。老化防止にも役立ちます。
刺激を受けて社会化を進める
それだけではありません。外に出かけることで、家の中では見かけないさまざまな物事と触れ合う機会を得ます。飼い主さん以外の人、他の犬、車やオートバイ、工事現場の音などなど……たくさんの刺激を得られます。こうした刺激に慣れることも社会化の一環として、とても重要です。同時に、外のにおいや空気に触れることで、心身のリフレッシュにもなるのです。
飼い主さんと愛犬の絆が深まる
そして何よりも、散歩は愛犬と飼い主さんの大切なコミュニケーションのひとつです。かわいい愛犬と四季折々の風景を楽しみながら散歩すれば、信頼関係もますます深まります。犬はペットの中でも作業意識が高く、運動量が必要です。余裕のあるときは公園で遊んであげるなど、いろいろな楽しみ方を愛犬と作り出していきましょう。
子犬期にしておきたいこと
ワクチンが済んで散歩に出られるようになる前に「抱っこ散歩」と「首輪の練習」をしておきましょう。抱っこ散歩は、子犬が家に来て落ち着いたら始めて構いません。地面に降ろさないよう注意をしながら、いろいろな音や匂いを感じてもらいましょう。また、ワクチンが終わったら、なるべく早めに散歩に出ましょう。
抱っこ散歩
社会化はできるだけ早く始めたほうがよいですが、ワクチンが済むまでは地面に下ろせません。抱っこして散歩しながら、様々な刺激に慣れておくといいでしょう。
抱っこ散歩中に飼い主さん以外の人からおやつをもらうなど、犬が喜ぶ体験をたくさんさせてあげるといいでしょう。愛犬がシャイなタイプならば怖がらせないように、慎重におやつをあげてもらいましょう。
首輪に慣らそう
散歩デビューの際に、いきなり首輪をしようとしてもいやがる子がいます。「首輪をする=楽しいことがある」とトレーニングをしておくと安心です。

大きめのごほうびを用意しておき、犬にかじらせます。

犬がごほうびをかじっている間に首輪を装着。最初は着脱しやすいバックル式がおすすめです。

首輪をしたらサークルから出して遊んであげましょう。首輪をする=楽しいことがある、と覚えます。

サークルに犬を戻して、ごほうびをかじらせながら首輪をとります。

散歩に行き始めたら
散歩デビューは、まず人や犬が少ない胃時間から始めましょう。アスファルトをいやがるようなら公園の芝生や土の上から始めてもOK。子犬期は15分程度の散歩で構いません。このときに無理やり歩かせたり引きずったりすると、散歩を嫌いになってしまうことも。飼い主さんが愛犬を褒めて、いい気持で楽しく歩いてもらうようにしましょう。
正しいリードの持ち方
興奮しやすく、引っ張り癖のある子もいます。引っ張られてリードが抜けてしまわないように、手首にしっかりと引っ掛けましょう。

手首を回転して、リードを持ちます。これで犬が突然走り出しても、リードが手から外れることはありません。

反対側の手でリードを握りましょう。この持つ部分で、リードの長さを調整できます。犬を自由にさせるなら長め、そばにいてほしいなら短めに持ちます。

犬の散歩のQ&A
- 散歩の時間の長さに決まりはある?
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散歩の時間や長さは、それぞれの家庭の飼い方や愛犬の体調に合わせて調整しましょう。歩くのが好きで、体力に問題がなければ、長く歩いてもかまいません。
- コースは決まっている方がいい?
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毎日同じコースを歩いてもいいし、変えても問題ありません。愛犬の好み、様子をよく観察して、一緒に楽しめるコースを見つけるといいでしょう。
- 散歩はいつ行くのがベスト?
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暑さは犬の大敵。暑い時間の散歩はNGです。早朝もしくは夜など、できるだけ気温が下がる時間に出かけるようにしましょう。
- 毎日散歩に行ったほうがいい?
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散歩医に行く時間は厳密に決めなくても構いません。毎日行くのが理想ですが、それが無理なら休日は長めの散歩をするなどして、愛犬との時間を取ってあげましょう。
散歩に持っていく持ち物リスト
- 排泄物を処理するビニール袋など
- ティッシュペーパー・トイレットペーパー
- 水(飲む用、排泄物処理用)
- おやつなどのごほうび
- 公園などで遊ぶならロングリード
- 水飲み用の器、など
ありがちな散歩トラブル Q&A
- 犬が引っ張ってしまう
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散歩でテンションが上がり、飼い主さんをぐいぐい引っ張る犬がいます。危険の多い場所ではリードを短めに持って、犬が自分から離れ過ぎないようにしましょう。
- マーキングが多い
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マーキングも犬の本能に基づいた行動です。すべてを禁止する必要はありませんが、していいところ、悪いところは飼い主さんが判断してあげてください。マーキングした場所に水をかけるなど、周囲への配慮も大切です。
- におい嗅ぎが長い
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におい嗅ぎは、犬の大切な習性のひとつ。安全が確認できて、拾い食いの可能性がないなら、嗅がせてあげましょう。そろそろやめてほしいと思ったら、リードを短めに持って軽くツンツンと合図を送り、犬に「行こう」と知らせましょう。
参考文献
『まるごとわかる犬種大図鑑』(出版社: Gokken)(監修:和歌山動物病院院長 若山正之)
『もっと楽しい柴犬ライフ』(出版社:誠文堂新光社 編:愛犬の友編集部)
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