交配・出産は慎重に考えよう ~繁殖に伴う責任を理解しよう~

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交配・出産は慎重に考えよう

なぜ子犬がほしいのか、まずはよく考えて

かわいい愛犬をみていると、愛犬の子犬がほしいと思う飼い主さんは少なくないでしょう。その気持もわかります。しかし生まれてくる子犬はどんなに小さくてもひとつの大切な命です。その命にきちんと責任が持てるのかを、よく考えましょう。

子犬が何頭生まれるかは、母犬の個体差にもよります。平均は3~6頭くらいですが、生まれた子犬を全部自分で育てるのか、あるいは、子犬の貰い手があるのか。貰い手を探すにしても、動物取扱業の登録など必要な条件を見対していないと、生まれた子犬を販売することはできません。

そして母犬のことも考えてあげなければなりません。妊娠・出産にはさまざまなリスクが伴います。母犬の状態によっては、出産時に帝王切開の手術が必要な場合も出てくるからです。

スタンダート(犬種標準)をきちんと理解しよう

純血種の犬たちは、それぞれの犬種によってスタイルに規定があります。現在、登録されている純血種はほとんどが人間が用途に合わせてさまざまな犬を組み合わせて作出したもの。だから誰もがわかる”犬種の理想的なスタイル”が必要とされました。それが「スタンダード(犬種標準)」です。

プロのブリーダーたちは、その犬種を守り、正しい血統を残す努力や、スタンダードに近い理想の子犬を生むために、さまざまな勉強をしています。アマチュアといえど繁殖にはそれなりの知識を身につけたいものです。

産ませていはいけない犬をきちんと知っておこう

どんなに可愛くても繁殖にはふさわしくない犬もいます。次のような場合は、交配はあきらめましょう。

  • 小さすぎる犬
    標準サイズからみて、明らかに出産が難しいほど体が小さすぎる犬
  • 遺伝性疾患がある犬
    子犬の将来も考え、遺伝性疾患がある犬は繁殖を避けましょう。
  • 慢性疾患がある犬
    出産は犬にとって体力を消耗します。交配前には必ず健康診断を。
  • スタンダードを継承するうえで、繁殖が禁止されている犬

交配・出産を望む前に確認しましょう

母犬や子犬の面倒を見る環境が整っているかどうか

出産時には母犬の介助が必要なこともあるので、そばにいてあげられるのか。帝王切開の場合は動物病院へ連れて行かなければなりません。また、生まれた子犬の世話を母犬が見ない場合、人間が1ヶ月間授乳する必要もあります。出産後も考えて、さまざまな世話ができる環境が整っているかどうか確認しましょう。

あらかじめ動物病院で健康状態を診てもらう

交配・出産をさせても大丈夫なのか、まずは愛犬の健康状態をきちんと動物病院で診てもらい、相談することは大事です。遺伝性疾患や慢性疾患はないのか。また感染症予防のためのワクチン接種は、交配相手のためにも、必ず受けておく必要があります。寄生虫やノミ・ダニの駆除、予防もしておきます。

信頼できるブリーダーに交配について相談してみる

お友達の犬がかわいいからと、安易な気持ちで交配相手を決めるのは避けましょう。子犬の将来のことも考え、母犬が健康な出産をするためには、交配相手は慎重に選ばなければなりません。まずは信頼できる獣医さんやブリーダーさんに相談してみましょう。

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