
子犬の食事にはどんなものをあげればいい?
栄養バランスの面では子犬用フードが安心
子犬を迎えたら、これからどのように育てていきたいのか、食事についてもいろいろな考えがあると思います。ドッグフードを主体にしたいのか、手作り食にしたいのか、ドッグフードと手作り食を半々にしたいのか、あらかじめ決めておくことも必要です。
成長期である子犬の栄養は、体や骨の基礎をきちんと作っていく時期だけにとても重要です。それだけに必要な栄養を満たすには、手作り食ではなかなか難しいこともあります。
子犬に必要な栄養がバランスよく含まれ、手軽に与えることができるのがドッグフードです。骨の成長が止まるのは、生後11ヶ月頃なので、手作り食を与えたいなら、それ以降に。それまでは栄養バランスの面で子犬用のドッグフードを与えるのが安心です。
フードを切り替えるときは徐々に
子犬が家に来る前にいた環境、つまりブリーダーやペットショップから、それまで食べていたドッグフードの種類や与える分量、回数などをしっかり聞いておきましょう。家に迎えてすぐの頃は、新しい環境に慣れるまで、食事の内容は変えないようにします。
子犬が新しい家に慣れてきて、ドッグフードを別のものに切り替えたいと思ったら、いきなり全部を替えてしまわないことです。下痢をしたり、吐いたりすることがあるからです。
一週間くらい時間をかけ、従来のフードに新しいフードを少しずつ混ぜていき、その割合を変えていきます。子犬の様子を見ながら、くれぐれも少しずつ切り替えていきましょう。
月齢別食事回数の目安
子犬が効率よく栄養をとるには最初は回数を多くし、成長とともに徐々に回数を減らしていきます。
- 2~3ヶ月 →1日4回
- 3~6ヶ月 →1日3回
- 6ヶ月~1歳 →1日2回
週一回は体重を測り、発育状態をチェック
与えているフードの種類や量が合っているかの目安は、子犬の発育状態で判断していきましょう。
そのためには、週に1回は体重を測るとわかりやすいものです。よく食べていように見えても、前回測った時に比べて、体重が増えていないのであれば、与えているフードのカロリーや栄養的に、その犬にあっていないことが考えられます。
体重を測る以外に、毛艶の状態がどうかもチェックしてみましょう。以前に比べて、毛艶がなくなってきたなと感じたら、必要な栄養が足りていない可能性もあります。
痩せているかどうかの判断方法
また、痩せているかどうかは、助骨のあたりを指の腹で触ってみます。触った時に、助骨がゴツゴツとわかるようなら痩せている判断になります。
食べる量が少なくても、元気があって体重が順調に増えているのであれば、単に食が細いというだけで問題はありません。子犬はガツガツと食べなきゃいけないと思いがちですが、中には食が細い犬もいるものです。
家に迎えて2~3週間経っても、食いつきが悪く、体重が増えない場合は病気が原因のことも考えられます。少しでも気になることがあったら、動物病院に相談してみましょう。
おやつは1~2種類までにしておく

栄養バランスを崩さないためにはフード中心の食事が大切
犬用のおやつにもいろいろな種類があります。ついあげたくなる気持ちもわかりますが、おやつは基本的にはトレーニングのためのごほうび程度と考えておきましょう。1~2種類くらいまでにしておくのがいいでしょう。あまりいろいろなおやつを与えてしまうと、フードを食べなくなってしまう可能性もあるからです。
栄養バランスを崩さないためには、フードを食べさせてもらうことが大切です。理想的なのは、トレーニングのごほうびの際にフードを使うことです。
参考文献
『まるごとわかる犬種大図鑑』(出版社: Gokken)(監修:和歌山動物病院院長 若山正之)
『もっと楽しい柴犬ライフ』(出版社:誠文堂新光社 編:愛犬の友編集部)
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