愛犬へのフードの与えかたって? ~食事の注意点・ペットフードの選び方~

目次

成犬へのフードの与え方

成犬用フードへの切り替え時期は?

生後11ヶ月を過ぎると、すくすく育っていた骨の成長も停まり、成犬らしい体つきになってきます。生後10ヶ月から1歳で、それまで与えていた子犬用のフードから、成犬用のドッグフードに切り替えます。

切り替える際は、いきなり全部ではなく、子犬用フードに少しずつ成犬用フードを混ぜて様子をみます。フードを変える時には、犬の状態を見ながら1~2周間かけて新しいフードの割合を徐々にふやしていきましょう。

食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり下痢することもあります。下痢や嘔吐がみられないかどうか、愛犬の様子を観察しておきましょう。問題がなければ、成犬用フードの割合を増やして徐々に切り替えます。

食事の回数は?

犬は1回で、1日分のフードを食べることが出来るほど大きい胃をもっています。なので目の前にあるフードをお腹いっぱい食べてしまう習性があります。

しかし1回で1日分の食事を食べられるからといって、1度のタイミングで1日分をあげてしまうと、あわてて飲み込んでのどに詰まらせたり、肥満の原因になることも。

そのため1日分を数回に分けて与えましょう。市販のペットフードの場合、パッケージに表示してある給与量の目安や与え方を参考にしてください。

飲み水は?

水は犬や猫の体の60~80%を占める重要な要素です。
体に必要な水分のほとんど(90~95%)は、飲み水およびフードから摂取されます。実際には食べているフードの種類や、気温、運動量などによっても大きく左右されるので、いつでも新鮮な水が飲めるように用意しましょう。

特にドライフードは水分含有量が少ないため、ドライフードを与えるときは必ず新鮮な水をフードのそばに置いておきましょう。

置きっぱなしはしないで1時間を目安にさげる

食事は基本的に、置きっぱなしにしておかないことです。食事を残していたどしても、1時間を目安に片付けましょう。置きっぱなしにしておくと、好きな時間に食べたり、遊び食いをする習慣をつけさせてしまうからです。

ペットフードの種類と選び方

市販のペットフードには、製品の形状や与える目的によってさまざまな種類があります。主食は総合栄養食を選びましょう。またライフステージによって必要なエネルギー量や栄養素のバランスが変化します。成長段階、気になる健康状態に合わせて選びましょう。

ドッグフードの種類

含まれる水分量によって以下のタイプに分けられます。

ウェット:水分は75%前後。嗜好性は高いが、ほかの食事との併用が望ましい。

ソフトドライ・セミモイスト:水分は25~35%前後。ドライに比べて値段がやや高く、保存性も劣る。

ドライ:水分は10%程度。栄養バランスが取れ、保存がきき、値段も手頃。

使用目的による分類

  • 総合栄養食……毎日の主要な食事としてあたえることを目的としたフード。健康を維持できるように栄養バランスが整えられています。
  • 療法食……疾病の治療などの際に、栄養学的なサポートをするために、治療の内容に合わせてフードの栄養成分を調整し、治療を補助する目的で与えるフードです。獣医師の管理のもとに与えましょう。
  • おやつ……ごほうび・ペットとのコミュニケーション手段として与えるものです。ジャーキータイプやジェル状など様々なタイプがあります。栄養バランスが損なわれないよう、1日に与えていい量・回数が記載されています。ペットが欲しがるままに与えすぎないようにしましょう。

手作り食の場合は、栄養バランスに気をつけて

手作り食にする場合は、犬に必要な栄養をしっかり勉強しましょう。災害などの避難時のためにも、ドッグフードを食べられるようにしておくことも大切です。またドッグフードに肉や魚、野菜などをトッピングする場合は、フードの栄養バランスを崩さないために食事全体の1割り程度の量にしておきます。

年に1回は食事内容を見直してみる

ドッグフードにしても、手作り食にしても、与えている食事内容が合っているかどうかは、愛犬の様子をよくみておくことが大切です。フードが合っていないと肝臓や腎臓障害、皮膚病など、なんらかの異常が出てくることもあります。

元気そうだし、食事を喜んで食べているからといっても、骨や内臓の異常は見た目だけではわかりにくいもの。そのためには、1歳過ぎたら年1回は健康診断を心がけておくと安心です。

理想はレントゲンや血液検査を行うことですが、少なくとも尿検査だけでも結石ができていないかなど、なんらかの異常を発見することができます。同じフードを与え続けていて、これまでは何ともなかったのにと思っていても、メーカー側がフードの内容を変えてしまっている場合もあります。

与えている食事の内容が合っているのか、栄養が足りているのか、体に異常が起きていないのか。健康診断の結果をもとに、見直してみましょう。

犬に与えてはいけない食材を知っておこう

人間の食べ物の中には、犬に与えてはいけないものがあります。食べた量によっては重篤な症状を引き起こすので注意が必要です。与えてはいけない主なものはこちら。

  • 玉ねぎ・ニラ・ニンニク・ネギ類
  • チョコレート
  • カフェイン類
  • ぶどう
  • キシリトール類 など
  • 鶏の骨
  • ブドウ・干しブドウなど
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参考文献
『まるごとわかる犬種大図鑑』(出版社: Gokken)(監修:和歌山動物病院院長 若山正之)
『もっと楽しい柴犬ライフ』(出版社:誠文堂新光社 編:愛犬の友編集部)

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