犬に人にさわられることを慣れてもらう方法は? 正しい抱っこの方法って?

お手入れや健康チェックのためにも、愛犬の体をさわることは大事です。どこをさわっても怒られないように慣れさせていく具体的な方法をご紹介します。

目次

犬に人にさわられることを慣れてもらう方法は?

コミュニケーションを兼ねて全身をさわっておこう

愛犬の健康を保つためには日々のお手入れが欠かせません。けれど、体をさわられることが苦手な犬だと、それも難しくなります。コミュニケーションをかねて、子犬の頃から体のあちこちをさわっておきましょう。

耳や目などは敏感なので、さわられるのを嫌がる子もいます。顔周りは意識的にさわる練習をしておきましょう。足先やシッポなどをさわられるのを嫌う犬もいます。ごほうびを使って、少しずつさわる練習をしておきましょう。体全体をさわれるようになれば、しこりなどの異常にも気が付きやすくなります。

抱っこに慣らす

抱っこしたあとに楽しいことをしてあげよう

中型犬以上の大きさになると、つねに抱っこしているという飼い主さんは少ないでしょう。しかし、動物病院で診察台に乗せる時など、愛犬を抱き上げる機会はわりお多いもの。抱っこ癖をつける必要はありませんが、いざというときに抱っこを嫌がらないよう、子犬の頃からなれさせておくと安心です。

ポイントは抱っこしたあとに、嫌なことをしないこと。抱っこして愛犬を撫でるなど、愛犬にとって楽しいこと、嬉しいことをしましょう。

急に抱っこされると、驚く犬もいます。抱っこする際には「抱っこ」など声をかけてあげるといいでしょう。

正しい抱っこの方法

抱っこの仕方は、飼い主さんのやりやすい方法でOK。後ろの足がぶらぶらすると不安を感じる犬が多いので、しっかり後ろ足をホールドしましょう。抱っこする前に一声かけてあげると安心する犬も多いようです。

OKの抱っこ

基本的には、抱っこは飼い主さんと愛犬がやりやすい方法でOKです。写真は後ろ足をしっかり抱え込んだ、安心しやすい抱っこになります。

NGの抱っこ

前足の付け根をつかんで、後ろ足を立たせる方法はオススメできません。犬が不安定になるうえに、前足の付け根に体重がかかり痛がる場合があります。また、後ろから急に覆いかぶさって抱えるのもやめておきましょう。犬が驚いてしまう場合もあります。

前足の下に手を入れてからの抱っこは、前足の脇の下に体重がすべてかかってしまい、痛がることも多いです。やめておきましょう。

家族以外の人に慣れてもらうには?

初対面の人に興味はありそうだけど、なかなか近寄ってこない。遠くから様子をうかがっている……。シャイな性格の犬によく見られる態度です。この場合は犬が自分から近寄ってくるのを静かに待ちましょう。

STEP
犬が近づいて来るのを待ちます。
STEP
近づいて来ても動かない

近づいてきても目を合わせようとしたり、撫でようとしたりしないこと。驚かされると警戒心が強まります。

STEP
匂いを嗅いでいて来ても動かない

犬がにおいを嗅いできてもそのままにしておきましょう。

STEP
犬から手をおいてきたりしたらそっと撫でてみる

手をかけたり膝に乗ってきたら様子を見ながらそっと触ってみましょう。

参考文献
『まるごとわかる犬種大図鑑』(出版社: Gokken)(監修:和歌山動物病院院長 若山正之)
『もっと楽しい柴犬ライフ』(出版社:誠文堂新光社 編:愛犬の友編集部)

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