
子犬が家に来たらすぐに始めたいのがクレート・トレーニング。クレートになれておけば外出や避難の際にも安心。愛犬にとっても心休まる場所ができあがります。トレーニングの内容は、ケージやサークルにも流用できます。ここでクレートトレーニングの方法を学びましょう。
クレートトレーニングのやり方・教え方
ご褒美を使って自主的に入るのを待つ
トイレトレーニングと同様、子犬が家に来たときからすぐに初めたいのがクレート・トレーニングです。クレートとは、プラスチックでできた犬のキャリーケースのこと。そのクレートに犬が落ち着いて入っていられるようにすることがクレートトレーニングです。
クレートに入れていないと乗せられない公共交通機関もあります。また、災害時には犬は同行避難が基本ですが、避難所ではクレートやキャリーケースに入れることが落ち着いて過ごせることは、人との暮らしにおいて必要なことです。
クレードトレーニングでは犬が自主的にクレートに入ることが大切です。ごほうびをクレートに入れて、犬が自分から入るのを待ちましょう。犬が中に入ったら、犬の鼻先にごほうびを寄せて体を回転させると顔が正面向いて、犬が後ずさりで出てしまうことがなくなります。扉を閉める時間を徐々に長くしていきましょう。
また就寝場所をクレートにしておくのも有効です。「クレート=安心できる場所」と犬が覚えやすくなるからです。毛布などを入れておいてあげるといいでしょう。
サークルやケージのトレーニングにも流用できる
クレートトレーニングの方法は、サークルやケージにも流用できます。ごほうびで誘導して中に入れ、扉を閉めます。少しずつ扉を閉める時間を長くしていきましょう。サークル・ケージトレーニングができると、留守番時の居場所やクールダウンにも有効です。

クレートトレーニングのやり方


別のご褒美を犬の鼻に寄せて、クレート内で犬の体を回転させます。こうすれば犬が後ずさりで出てしまうことがありません。


ごほうびを食べ終わって犬が落ち着いていたら、扉を開けて出してあげましょう。

参考文献
『まるごとわかる犬種大図鑑』(出版社: Gokken)(監修:和歌山動物病院院長 若山正之)
『もっと楽しい柴犬ライフ』(出版社:誠文堂新光社 編:愛犬の友編集部)
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