
犬のエサ(ご飯)は何回あげる? 時間はいつ?
犬の年齢に合わせて総合栄養食を与えよう
一般的に犬のご飯は「総合栄養食」と呼ばれる万能型を選びます。総合栄養食とは1日に必要な栄養をバランスよく配合した食品。水とそのフードだけで健康をキープできるようになっています。
犬のライフステージによって必要な栄養のバランスが変わるため、現在は犬の年齢に合わせて商品を選べるようになっています。以下の3つのルールを守り、健康的な食生活を実現しましょう。
成長に合わせてごはんの回数を変える
成犬の場合、食事を与える回数は1日に2回が標準的ですが、子犬の場合は、胃が小さくてたくさんのご飯を消化できないので、1日に3回、4回に分けて食事を与えます。年齢によって標準的な回数は変わります。
- 子犬 生後3ヶ月まで・・・1日4回
- 子犬 生後6ヶ月まで・・・1日3回
- 成犬 生後6ヶ月まで・・・1日2回
- 老健 ● 6歳~8歳以降・・・・1日3回
成犬用フードへの切り替え時期は?
生後11ヶ月を過ぎると、すくすく育っていた骨の成長も停まり、成犬らしい体つきになってきます。生後10ヶ月から1歳で、それまで与えていた子犬用のフードから、成犬用のドッグフードに切り替えます。
切り替える際は、いきなり全部ではなく、子犬用フードに少しずつ成犬用フードを混ぜて様子をみます。フードを変える時には、犬の状態を見ながら1~2周間かけて新しいフードの割合を徐々にふやしていきましょう。
食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり下痢することもあります。下痢や嘔吐がみられないかどうか、愛犬の様子を観察しておきましょう。問題がなければ、成犬用フードの割合を増やして徐々に切り替えます。
犬にエサ(ご飯)を与える回数は?
犬のエサやりは不定期がベター
成犬の犬のエサやりに関する誤解、間違いも驚くほど多いものです。よくある間違いは、食事時間は朝と夕方など、規則正しく定めたほうがいいと思い込んでいること。
食事時間を決めると、犬はその時間が近づくと当然のように催促するようになります。あげくのはてに、飼い主は自分の要求に従う→自分のほうがボスだと思うようになってしまうことも。意外に思われるでしょうが、犬の食事の時間は決めず、数時間ずらして不定期に与えるほうがいいのです。
ご飯の回数は?
犬は1回で、1日分のフードを食べることが出来るほど大きい胃をもっています。なので目の前にあるフードをお腹いっぱい食べてしまう習性があります。しかし1回で1日分の食事を食べられるからといって、1度のタイミングで1日分をあげてしまうと、あわてて飲み込んでのどに詰まらせたり、肥満の原因になることも。
そのため1日分を数回に分けて与えましょう。市販のペットフードの場合、パッケージに表示してある給与量の目安や与え方を参考にしてください。
ご飯は置きっぱなしはしないで1時間を目安にさげる
食事は基本的に、置きっぱなしにしておかないことです。食事を残していたどしても、1時間を目安に片付けましょう。置きっぱなしにしておくと、好きな時間に食べたり、遊び食いをする習慣をつけさせてしまうからです。
飲み水も準備しよう
水は犬や猫の体の60~80%を占める重要な要素です。
体に必要な水分のほとんど(90~95%)は、飲み水およびフードから摂取されます。実際には食べているフードの種類や、気温、運動量などによっても大きく左右されるので、いつでも新鮮な水が飲めるように用意しましょう。
特にドライフードは水分含有量が少ないため、ドライフードを与えるときは必ず新鮮な水をフードのそばに置いておきましょう。
大粒のドライフードで歯とアゴを鍛える
子犬のときから、できるだけドライフードを与え、歯とアゴを鍛えておきましょう。ウェットフード(柔らかいごはん)だけ与えていると、歯もアゴも弱くなってしまいます。
あげる時間や回数はときどき変える
先ほども書きましたが、毎日決まった時間に決まったやり方でごはんを与えると、犬もわくわくしません。コング(ゴム製のおもちゃ)に詰めたり、散歩の途中であげたりと、ごはんのあげ方を工夫しましょう。また、食欲がないときはムリにあげなくてもOK。1食くらい抜いても問題はありません。
食事の与え方
「待て」と指示をしながら食器を目の前に置き、少し待つ練習をしてから「よし」と言って、食べる許可を与えます。kれによって、飼い主=リーダーの認識を犬に覚えさせます。
飼い主が食事をとる前に、犬にご飯を与えるのもよくありません。犬の社会では、まず群れのリーダーが食べてから、その子分が食事を食べるもの。飼い主よりも先にエサを与えられると、自分は飼い主よりも上位だと思い込んでしまうことがあります。
人が食事をしているとき、キャンキャン鳴いてもいっさい取り合わないこと。飼い主が食べているものを一口、ぽんっと放ってあげるのもNGです。「もっともっと」とねだるクセがついてしまいます。
参考文献
『もっと楽しい柴犬ライフ』(出版社:誠文堂新光社 編:愛犬の友編集部)
『本当に知りたいイヌのココロ』(作者・監修:日本訓練士養成学校共闘 藤井聡 出版社:日本文芸社)

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