犬の老化のサインや変化を知っておこう

元気いっぱいの愛犬もいずれ老齢期に入ります。かわいい外見は変わらないだけに、老化のきざしに気づかない飼い主んさんも多いようです。

目次

犬の老化の変化・サインって?

犬も人間と同様に、老化は避けられないもの。老化とは病気が原因で起こるのではなく、年齢とともに自然に体のさまざまな部分が衰えてくることです。そして、そこから2次的に病気を引き起こすことが増えていきます。

犬はいつから老犬になるの?

犬の老化が目立ってくるのは7歳以降

犬の老化は、実は4歳頃からすでに始まっていると言われています。ただ年齢が若いうちは老化による衰えが目立たないことが多いです。老化による変化が少しずつ目立ってくるのが7歳以降です。「なんとなく目が白っぽくなってきたかな」「白髪が出てきたかな」などと、飼い主さんが気づきやすくなってくるのがこの時期です。

年だから仕方がないですませない

シニア期に入って愛犬になんらかの変化があらわれた時に、「年だから仕方がない」と思わないことは大事です。変化の原因は、老化なのか、それとも病気なのか、必ず動物病院で診てもらい、区別してもらうようにします。

人間は体の不調を自覚することができて、何かあれば自分で病院へ行くことができます。でも、犬は何かしらの不調が起こっても、飼い主さんに気づいてもらわないと自分で対処することはできません。それだけに、そばにいる飼い主さんが愛犬の変化に気づいてあげることが大切です。

犬の老化と寿命

人間とはまったく違う犬の老化スピード

犬種にもよりますが、犬は最初の1年で15歳つぎの1年で9歳、その後は1年に4~7歳ずつ年をとると言われます。犬の寿命は、獣医療の進歩や生活環境の向上でここ20年間で驚くほど延びました。ただ、やはり飼い主さんより速く老いていくことに変わりはありません。

愛犬の見た目や行動に、「あれ?」と思うような変化があらわれるのは、先ほども書きましたが4~7歳頃。人間の年齢で言えば40歳半ばに当たります。人間と同様に犬も、この時期からの適切なケアが、元気な老後を過ごすポイントになります。

判断に迷うようなら獣医師に相談しましょう。愛犬が5歳をすぎたら、年に1、2回は定期検診を受けることをおすすめします。

年齢とともに見られる主な変化

老化に伴う変化にはいろいろあり、犬によっても違いがあります。どこに最初に老化による変化が出てくるのかもさまざまです。
愛犬の変化が、老化の症状かなと思っても、もしかしたら病気が原因だったという場合もあります。老化のサインを見逃さないようにして、少しでもおかしいと思ったら、早めの対処を心がけてあげましょう。

体の変化

まず気づきやすのが目の変化。5~6歳になると核硬化症(かくこうかしょう)が起こります。

核硬化症とは?・・加齢によって水晶体の中心部が硬くなる現象で、病気ではなく老化現象の一つ。見た目は白内障と似ていますが、視力に影響することはほとんどありません。しかし肉眼で見ただけでは白内障と変わりません。

核硬化症は加齢とともに現れる変化であり、失明の可能性はないため治療の必要はありません。犬の老化現象の代表的なものです。

白髪が目立つようになったり、毛づやがなくなるなど被毛にも変化があらわれてきます。筋力が落ちてくると歩き方がふらつくなどの変化も見られます。

行動の変化

老化とともに行動にも変化がでてきます。若い頃に比べて寝ていることが多くなり関節や筋肉が衰えてくると起き上がるまでに時間がかかるようになったりします。これまでは飼い主さんが帰って来たら喜んで出迎えていたのが、反応しなくなったり。愛犬の行動をよく見ておくようにしましょう。

こんな様子が見られませんか?

  • 目の奥が白っぽくなっている
  • 白髪が目立ってきた
  • 毛づやがなくなった
  • 毛量が減ってきた
  • 背中が丸まり、頭が下がりぎみ
  • 皮膚が乾燥、または脂っぽくなった
  • 皮膚にできものが見られる
  • ものにぶつかる
  • 寝ている時間が増えた
  • 呼んでも反応しなくなった
  • 立ち上がりにくくなった
  • ジャンプしなくなった
  • 歩き方がふらついている
  • トイレを失敗するようになった
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